鍼灸はなぜ効くのか?

鍼灸治療は昔からある治療法ですがなぜ効くのでしょうか?

中には『鍼やお灸をしたけどまったく効果がなかった』という人もいるでしょう。

反対に『いつも鍼に助けられている』といった人もいるでしょう。

この両極端に違う答えも鍼灸治療がなぜ効くか?という話につながってきます。

では自論を展開していきましょう。

 


なぜ鍼灸は効くのか?

まず鍼灸を行う際に【ツボ】というものがあります。

このツボに鍼や灸を行うことによって痛みのある部分や症状がある場所とは離れた場所で、治療が可能になります。

これは考えるに【反射の部分を解除している】のだと思っています。

 


反射とは?

刺激に対して意識することなく,機械的に起る身体の比較的局所的な反応をいう。刺激が加わるとただちに一定の反応が生じるのが特色で,刺激とそれによって起る反応との関係は,受容器→求心性神経反射中枢遠心性神経→効果器から成る経路によって,生まれたときから決っている。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

 


分かりますか?

簡単に言うと脳まで刺激が行かない反応です。

例えば火傷するくらい熱いものを触ったとしますよね。

熱いものを触った ⇒ 脊髄 ⇒ 脳 ⇒ 命令(手を引け) ⇒ 脊髄 ⇒ 手を引く

では遅すぎて火傷してしまうのです。

ですから反射という機能が身体にはあります。

熱いものを触った ⇒ 脊髄 ⇒ 手を引く

これだったら火傷する確率は極端に減りますよね。

脳を介さない反応が反射です。

この反射の中で内臓体性反射というのがあります。

 


内臓-体性反射 とは、

求心路が求心性自律神経、遠心路が体性運動神経からなる反射機構である。この群に属するものでは筋性防御が有名である。これは、腹腔臓器、腹膜の障害(炎症、機械的な変化)が求心路を介して腹筋群を収縮させるという現象である。臨床的に多くの消化器疾患で認められ、特に虫垂炎の理学的所見として有名である。筋性防御は上記のような生理学的な反射弓に基づく現象である。

出典|Wikipedia

 


例えば食べ過ぎた場合、胃が痛くなったり、気持ち悪くなりますよね。

これがお腹の方にも反応として出てくるんです。

みぞおちとおへそのちょうど真ん中くらいを押すと痛かったり、気持ち悪かったりします。

胃があるから当たり前だろ!!

と言われるかもしれませんが、胃は基本的に身体の左側にありますので、真ん中を押さえるよりも少し左側を押さえたほうがより反応が強く出るはずですが、そんなこともありません。

中心軸を基本に痛みや気持ち悪い反応は左右に広がっています。

これを筋性防御といいます。

また背中側にも反応が出ます。

主に左の背中に出ます。

これこそ胃が左にあるからでしょ!( ̄ー ̄)ニヤリ

と言われそうですが、背骨もありますし、背中の厚い筋肉があるので胃があるからという理由で反応が現れるということは考えにくいです。

この反応が内臓体性反射です。

 

 


なぜ鍼灸は効果が有るのか?

前置きが長くなりましたが、なぜ鍼灸は効果が有るのか?

それはこの反射を解除できるポイントを治療するからです。

そのポイントがツボになります。

平成27年3月29日30日に経絡治療学会学術大会が行われましたが、その中で昔の名人と言われる先生のお話が出てきました。

その先生は主に鍼を刺しません。

鍼を当てるだけで治療をしています。

最近は僕も鍼を当てるだけの治療に変わってきました。

だから痛くありません。

 


 何故鍼を当てるだけで効果が有るのか?

それは反射の取れるポイントであるツボに刺激を加えるからです。

刺激と言ってもホントに触れるくらいの刺激です。

そして反射の取れるツボの深さというのはすごく浅いところにあります。

皮膚の部分と言っても良いと思います。

この部分に触れる程度の刺激を加えることでまた反射を起こします。

この反射の名前を体性内臓反射と言います。

外からの刺激で内臓を変化させる方法ですね。

内臓体性反射のまったく反対になります。

これで内臓から起こった身体表面の反射というのは簡単に消えます。

じゃあ鍼は刺すことなく治療できるのか?

今まで受けてきた治療は痛かったけどあれは何なんだ!?

という声が聞こえてきそうなのでお答えしましょう。

 

 


鍼を刺すことなく治療できるのか?

答えはyesでありnoでもあります。

比較的新しい不調や痛みというのは反射から起こっているものが多いです。

そのために触れるだけの刺激でも痛みが取れる場合があります。

しかし時間がたってしまった痛みや不調といった身体は反射を出すほどに体力がありません。

体力がないと反射という反応は出ないんですね。

そして体力が落ちてくるとどうなるかというと自然治癒力が落ちてきます。

自然治癒力が落ちてくると治りにくい。

治りにくいので反射のように体表面ではなく、身体の深いところにコリを作るようになります。

コリと書くと軽い症状のように思えますが、坐骨神経痛や五十肩の人なんかはこのコリが深いところにあります。

そのために治りにくくなっています。

治すためにはこのコリを解除していかないくはなりません。

このコリを解除するためには鍼では深く刺さなくてはいけません。

この時はやはり鍼による痛みが出る場合が多いです。

鍼を刺さずに治すということも可能ですが、体力をあげて自然治癒力をアップさせていくという方法なので時間がかかります。

直接そのコリにアプローチしていく方が早く治ります。

専門的な言い方を使うと積聚(しゃくじゅ)の積(しゃく)が反射の部分で聚(じゅ)がコリの部分になりますね。

また反射が経病、府病、コリが蔵病といった言い方もできます。

反射が病が浅い、コリが深くなっている状態ですね。

他にも言い方があると思いますが、概ね変わりはないでしょう。

 


前述に出てきた名人の先生の名前は井上恵理先生と言われるのですが、鍼を皮膚に当てる治療だけじゃなく、3寸の長い鍼も使っていたそうです。

今の僕のやり方と一緒やな!!と思いました。

まあレベルが違うんでしょうが、井上先生もこういう考えを頭において治療していたかもしれませんね。

 

こういったお話を聞きたい場合はこちらの勉強会が参考になりますよ。

経絡治療学会徳島部会

興味のある方はご参加ください。

僭越ながら僕が会長なんぞをやらせていただいています。

一回聞いてみたいという方も聴講生ということでご参加いただけます。

スタッフ一同ご参加お待ちしています。

 

治療を受けたい方は鳴門市のくろーばーはりきゅう整骨院までご相談ください。