考えすぎによる不眠とは
考えすぎによる不眠の原因
不眠の一つの原因に考えすぎによる不眠がある。
西洋医学では考えない原因である。
東洋医学ではそれぞれの臓がそれぞれの感情を主ると考える。
その中の感情の一つが考えすぎるである。
これを『思慮』という。
思慮は五臓で言うところの『脾』の感情になる。
もともと体質的に脾が弱い体質の人は、何か出来事が起きると考えすぎてしまう。
例えば何か他人のものを落として壊してしまったとする。
怒る感情の人は、なんでこんなところに物を置くんだ。
置いたほうが悪いと言って怒る。
恐れる感情の人は、これはいくらするんだろう?
多額な請求をされたらどうしよう。
恐い人が出てきたらどうしようなどと恐れる。
この考えるタイプの人は、あの時どうすれば良かったんだろう。
ここに来なければ良かった。
周りをよく見れば良かった、などクヨクヨと考える。
そうして考えることでさらに体調を悪くする。
東洋医学ではこの感情に対しても考慮して治療するのである。
また体質的に違う体質の人でも、その臓が弱ったせいで体質と違う感情を抱く場合がある。
怒る体質の人が、脾が弱ることにより考えるようになってしまうなどである。
考えすぎの不眠の原因は?
この考えるタイプの不眠の原因は、
- 考えすぎによるもの
- 過労によるもの
- 手術や出血によるもの
- 病気によって血を消耗したもの
がある。
考えすぎによる不眠のその他の症状
考えすぎによる不眠のその他の症状にはこんなものがあります。
- 眠りが浅い
- 夢をよく見る
- 顔色にツヤがない
- 倦怠感・だるさ
- 息切れ
- 物を言うのがおっくう
- 動悸がする
- 物忘れ
- 食欲があまりない
などである。
不眠のある方はご自分の症状と照らし合わせてみてくださいね。
東洋医学的な考え方
考えすぎ、手術や出血、その他の病気で出血や血を消耗した時に、血が少なくなると、血を作る工場(胃)の工場長である脾のやる気(精気)や血の材料(津液)が少なくなり、血を製造することが出来ない。
また心の支配する血管の栄養がなくなるために出血しやすくなる。
血を製造することが出来なくなれば、血が少なくなってしまい帰るべきところに帰れなくなり眠れなくなる。
もう少し付け加えると、肝は血を貯蔵している。
これが必要に応じて体各所に出ていくのだが、夜になると肝に帰る。
若い人はこの血の循環が良いのでいつまでも眠れる。
年を取るにつれて血の循環が悪くなり、肝に帰れなくなるので若い人ほど眠れなくなるのである。
血が不足すると肝に帰るだけ無いため眠れなくなる。
考えすぎの不眠の治療方法
漢方薬の治療方法
漢方薬であれば甘味の方剤で脾を補い、血の材料を増やし血の製造を盛んにし正常に戻す。
鍼灸の治療方法
鍼灸であれば、心包の原穴である大陵穴で工場の生産性を上げ、脾の原穴の太白穴で工場長のやる気を出し、血海穴や三陰交穴で血の製造量を増やす。
セルフケアの方法
考えすぎによる不眠のセルフケアは歩くことです。
歩くことにより工場長である脾や工場である胃の生産性が上がります。
ただしだるさがありますので無理をしないようにしてください。
もう一つは良く噛んで物を食べましょう。
良く噛むことによって脾と胃にが歩くのと同じように動きます。
意識して2つを合わせることにより、不眠を解消しましょう。
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