しばらく歩くと足に痛みやしびれが生じ、少し休むとまた歩けるようになる症状を【間欠性跛行】と言います。
間欠性跛行の原因とは?
間欠性跛行とは歩行時にふくらはぎや太もも、お尻に痛みやしびれが出て、しばらく休息するとまた再び歩けるようになるものです。
原因としては①神経性、②血管性の2種類の疾患があります。
神経性の原因
神経性の原因として、加齢などにより背骨が変形してしまい、そのために神経が通る管が狭くなり、神経を圧迫してしまい痛みが生じる【腰部脊柱管狭窄症】が起こります。
この場合、腰部を丸めて前かがみになると症状が軽くなるのが特徴です。
脊柱管は、腰を丸めると広くなり、反らすと狭くなります。
歩くときには、腰はやや反らせた状態になりますので脊柱管が狭くなり、脊柱管内の神経を圧迫してしまうために下肢に痛みやしびれが出てしまいます。
しゃがみこんだり座ると腰が丸くなるために、脊柱管が広がり痛みやしびれの症状が楽になります。
これが間欠性跛行の神経性の原因です。
血管性の原因
血管性の原因は、加齢や糖尿病が起因して動脈の効果が起こります。
特に大腿動脈が硬化します。
その結果、下肢に血液が巡りにくくなり痛みやしびれが出現する【閉塞性動脈硬化症】になります。
通常歩くときには、脚の筋肉に安静時の10~20倍の血液を必要とします。
下肢の血液がより必要になるのですが、動脈硬化により血液が巡ってこない。
結果、血流不全となり痛みやしびれがおこるようになります。
こちらも休息すると血液が巡るのでしびれは無くなります。
閉塞性動脈の診断方法
閉塞動脈硬化症の症状として
- 足の痛み・しびれ
- 下肢の冷感
- 下肢の拍動・血圧の低下
などがあげられます。
足の拍動を触れる部分としてはこちらがあります。
- 足背動脈
- 後脛骨動脈
- 膝窩動脈
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