前回のブログで鍼灸が効果が有るのは分かったけどどうやって練習すれば良いの?
という質問がありましたので、練習方法をお答えしたいと思います。
まずは脈診ができる方向けに答えます。
いろんな流派がありますのでそれぞれの診方をしてもらえば良いです。
その脈診で弱っている経脈(陰経・陽経)、臓腑を探します。
弱っているところを見つけたら、それぞれがその弱っている部分が良くなると思うツボを考えます。
そのツボを指で優しく触り、脈が変化するか診ます。
例えば胃が弱っているとします。
胃で言えば右の関上(かんじょう)の脈が弱くなっていますよね。
これを三陰交(さんいんこう)で治療を行ったら治るんじゃないかと考えます。
そう思ったら三陰交を指で軽く触るくらいに押さえます。
三陰交で胃の脈が弱くなっているのが変化すればそのツボが効果が有るということが分かります。
三陰交で治らなかったら反応しませんし、ツボがずれていても脈は変化しません。
これは脈を診る診断力、ツボを正しく押さえられる技術、症状に合ったツボを探すことが出来る学術がいります。
この方法は、ある程度診断技術や治療技術がアップしてきた時にさらに成長するときに使える練習方法です。
初心者には違う方法があります。
お腹で圧痛がある場所を探します。
胃が調子が悪いとして中脘(ちゅうかん)のツボに圧痛があるとします。
これを三陰交のツボで治るだろうと考えます。
実際に三陰交で治るとしてもツボがズレていれば効果が有りません。
三陰交が効果が有るのか?ツボが合っているのか?を調べるために中脘の圧痛の部分に手を置いたまま、または印をつけておいてこの圧痛が消えるかどうかを調べます。
正しいと思っている三陰交に触れるくらいに指で押さえます。
三陰交を押さえたまま中脘を押さえて圧痛を診ます。
変化があれば三陰交のツボの位置は合っていますし、治療点としても合っています。
変化がなければ三陰交のツボの位置がずれているか、治療点として間違っているので違うツボを探すことになります。
この中脘の圧痛というのは前回のブログで話したように反射になりますので解除ポイントであるツボを探すことが出来ればすぐに消えてしまいます。
ただ胃が荒れているとか、潰瘍ができているという場合は、物が変化している器質的変化なのですぐには変化しませんが、内臓体性反射である表面の圧痛を解除できれば胃の痛みは軽減します。
初心者の場合は脈診もできないでしょうから、腹部の圧痛などを調べてその圧痛が消えるポイントを探しながら治療することが、患者さんの信頼も得ながら効果のある治療が出来るコツです。
ぜひ実践してみて下さい。
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